眠れない夜もある

それは日付の変わるころ始まりました。

ドタドタと重たい足音、どうやらお隣さんにお客人のようです。いつもより大きくて重たい足音です。きっと大柄な男性が訪ねて来ているのでしょう。それも1人ではなく数人いるようです。壁一枚隔てた隣の部屋のいつもとは違う物音を聞きながら、私は寝支度をし布団に入りました。

今朝は少しのんびり起きたせいか、まだ眠気はやってきません。いつまでも聞き耳を立てているようで、なんだかお隣さんに悪い気もしたので、スマホ片手にゲームを始めることにしました。ぬくぬくした布団にくるまってゴロゴロしながら、キラキラしたゲームの世界に心は飛んでいきます。至福のひとときです(笑)

どのくらいゲームをしていたのでしょうか?急に現実に引き戻された気がしました。時計を見れば、もう眠らなくてはいけない時間です。眠る前にトイレに行っておこうと立ち上がりました。壁一枚隔てた向こう側では、相変わらずガヤガヤとにぎやかな様子です。なんだか楽しそうです。

トイレから戻ってくると…あれ?歌ってる。ほんの数分の間に何があったのか、音楽も無いのに歌ってます。そっか年末だし、もしかして忘年会かな?懐かしいなぁこれ流行ってたよね~。うわ~2人で歌ってるのにバラバラだよ~。そんな事を思いながら、私はひとり夢の中へ落ちていくはずでした。

ウトウトしかけたその時、ガハガハ笑う男性の声に驚きました。ビックリするぐらい響く声の人が1人居る。何?何で?どうして1人だけそんなに響くの?気になって眠れないじゃん。いや、もう眠るから…夢と現実の間で行ったり来たり…眠れそうになるとガハガハ男が笑います。だんだんイライラしてきました。もう何時だと思ってるの!!って3時だし…いつまでやってんのさ。あーっ眠いし!!

そんなこんなで夜は長いよ、どーしましょ。